
3 石川県におけるオートビレッジの必要性
・近年、家族で気軽にアウトドアライフを楽しめるオートキャンプへの関心と人気が高まっており、オートキャンプ普及のバロメーターとなるキャンプ人口は、平成6年には1,459万人と国民の1割を突破し、この5年間に1.5倍に増加している。こうした背景を伴って、石川県のオートキャンプ場利用者も着実に増加しており、平成6年において年間利用者数83,536人と、平成3年の45,371人と比較して84%と飛躍的な伸びを示している。 ・石川県では、このような状況を踏まえ「ほっと石川観光プラン」(平成7年3月、石川県)において、県の観光推進施策として、?観光資源の活性化、?多彩な観光拠点づくり、?観光石川の情報発信、?心温まる観光県づくり、?戦略プロジェクトの推進の5項目を上げ、?多彩な観光拠点づくりにおいて「体験型、滞在型への対応強化策」としてオートキャンプ場などの低廉な滞在型施設の全県における整備、?戦略プロジェクトの推進においても「観光利便施設の全県整備の推進」としてオートキャンプ場などについて適性な配置、規模、機能を検討し、既存施設の改修を含め、逐次、整備を進めるとしている。 ・また、「オートキャンプ場利用促進調査報告書」(平成8年3月、石川県商工労働部観光推進総室)においては、現在、石川県内に一定規模、グレードを保持したオートキャンプ場は、平成8年7月にオープンした珠洲家族キャンプ場を含め、まだ3ヵ所程度しかなく、しかも奥能登エリアに片寄っている状況から、県全体のオートキャンプ場ネットワーク整備計画案が提案されている。こうした調査結果からも、現在能登の先端、中間と拡がりつつある石川県のオートキャンプ場ネットワークを県全域へと拡げる新たな拠点が、強く求められている。 ・本オートビレッジ計画地区となっている押水町は、能登地域への玄関的な場所に位置する地区であり、石川県のオートキャンプ場ネットワークづくりにおいて、まず重要と考えられる能登地域のオートキャンプ場ネットワークを確立する上で非常に効果的な位置にある。こうしたことからも、本オートビレッジの整備の必要性および効果は高く、また石川県および能登地域の広域観光振興にも貢献度が高いものである。
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